2010年9月 8日(水) 18:00 JST

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SAP の最新プラットフォームの最も過酷なベンチマークでの世界記録保持者は IBM i 7.1!!

  • 2010年4月21日(水) 02:41 JST
  • 投稿者:
    hidehi

実は SAP の最新 SOA プラットフォームである SAP NetWeaver についてのベンチマークで System i / DB2 for IBM i はずっと世界記録の保持者であり続けているのですが … ご存知でしたか?!

さらに、先日発表されたばかりの IBM i 7.1 がさっそくもうその世界記録を更新してしまったりしてます。



現在、SAP NetWeaverベンチマークは "Business Intelligence" というカテゴリーに存在しています。
大きくわけて、「BI Data Mart (BI-D)」という、あらかじめロードされているデータを単純に検索するだけのものと、「Mixed Load (BI-MXL)」という、データの挿入/更新が行われている真っ最中に変化するデータをリアルタイムに検索するものとの 2つのタイプがあります。

2008 年まではこのどちらについても System i / DB2 for IBM i は独走状態だったのですが、「BI Data Mart (BI-D)」(データ検索のみ)については 2009 年も 10月になって Oracle 11g が富士通のマシンでトップになりました。
ま、これもずっとあまりに完全独占状態だったので「他のプラットフォームではカンタンすぎてやらないだけなんじゃないの?」的な反応(笑)があったりしたので、実は「今までは Oracle も狙ってたんだけどできなかった」というのが証明されてよかったかな、と(笑)

静的なデータを読み出すのみのベンチマークよりは挿入/更新が行われている最中の動的にデータに対してリアルタイム検索する方が、難易度が高くかつ過酷であることは間違いないでしょう。

また、実際のアプリケーションの状況として、日本ではオンライン・トランザクションのさなか、ちょっとした BI といってもいい分析帳票や照会などが行われるケースがよくあります。
この SAP の「Mixed Load (BI-MXL)」というケースは、SAP のベンチマークの中でも難しいものでありながら、実は実際の日本でのアプリケーションの使われ方に最も近いもの、と言っていいのかもしれません。

その「Mixed Load (BI-MXL)」の今現在のベンチマーク結果から上位 3つを引用したのが ↓ です。

Date of Certifcation (mm/dd/yyyy) Technology Partner Number of records Query Navigation Steps/ Hour Operating System – Release Database Server RDBMS Release SAP NetWeaver Release Number & Type of Database/Application Servers Certification Number
4/13/2010 IBM 300,000,000 278462 i 7.1 DB2 for i 7.1 SAP NetWeaver 7.0 IBM Power System 750, 1 processor / 8 cores / 32 threads, POWER7, 3.30 GHz, 32 KB(D) + 32 KB(I) L1 cache and 256 KB L2 cache per core, 4 MB L3 cache per core, 128 GB main memory 2010014
2/8/2010 IBM 300,000,000 241526 i 6.1 DB2 for i 6.1 SAP NetWeaver 7.0 IBM Power System 750, 1 processor / 8 cores / 32 threads, POWER7, 3.30 GHz, 32 KB(I) + 32 KB(D) L1 cache and 256 KB L2 cache per core, 4 MB L3 cache per core, 128 GB main memory 2010005
10/20/2009 IBM 300,000,000 154447 i 6.1 DB2 for i 6.1 SAP NetWeaver 7.0 IBM Power System 570, 4 processors / 8 cores / 16 threads, POWER6, 4.2 GHz, 128 KB L1 cache and 4 MB L2 cache per core, 32 MB L3 cache per processor, 128 GB main memory 2009043

 出典: http://www.sap.com/solutions/benchmark/bixmlwo_results.htm

 

まず、三位と二位を見てみてください。

どちらも 8コアにメインメモリーが 128GB と同様のスペックのマシンです。OS も IBM i 6.1 と同じですね。
POWER6 ベースのマシンか POWER7 ベースのマシンか、という違いだけでベンチマーク結果が 154,447 → 241,526 と約1.5倍になっています。

二位と一位を見てみましょう。

マシンは Power System 750 で 8コア/メインメモリー 128GB とまったく同じマシンになっています。
今度は OS が 6.1 から 7.1 になっただけでパフォーマンス(スループット)が 241,526 → 278,462 と 15%アップしています。

 

SAP NetWeaver のベンチマークという限定された環境での結果ですが、それぞれ POWER6 ベースのマシンを POWER7 ベースのマシンに、IBM i を 6.1 から 7.1 に、という変化だけでこれだけのベンチマーク結果の違いがもたらされているんですね。
実際にどんなシステムでもこれがあてはまる、というわけにはいかないでしょうが、参考になる"事実"です。

 

ちなみに、「BI Data Mart (BI-D)」と「Mixed Load (BI-MXL)」のどちらについても DB2 for IBM i はずっと記録を更新し続けてきたのですが、前者の読み出しのみのものについては 2008年10月を最後に更新がありません。
想像するに、(いろんな諸般の事情から、でしょうか)後者の、より実際に近いベンチマークに注力することにしたのではないか、と。前者の"読み出しのみ"というのは、かなり限られたシステムでしか見られないとも言えそうですし、あまり実情にそぐわないベンチマークは出しても仕方がない、とかいう理由なのかもしれませんね。
ただ、確かに後者「Mixed Load (BI-MXL)」で結果が出ていれば、実際のシステムを構築する際のパフォーマンスの参考値としてはより役立つわけで、結果に不足はないと言っていいでしょう。
(実際、「BI Data Mart (BI-D)」で 182112  と値を出している V6R1 の 570 は「Mixed Load (BI-MXL)」で 154447 と値を出しているマシンとほぼスペックは同じです。だいたい 1.18倍すれば比較になりますね。あとは CPW で比例計算すれば参考になる値は出てくると思います。そうやって計算してみると「BI Data Mart (BI-D)」でもトップ相当の記録は出てしまいそうですね!?)

 

あらためてカンタンにまとめると、ポイントは以下の 3つでしょうか。

 ☆ まず、IBM i は SAP のベンチマークですばらしい結果を出し続けている、ということ。

 ☆ 次に、同じバージョンの IBM i でも POWER7 は POWER6 よりパフォーマンスがよいベンチマーク結果が出ている、ということ。

 ☆ 最後に、IBM i 7.1 は IBM i 6.1 よりも同一スペックのマシンでもパフォーマンスがよい結果を出しており、さらに SAP の過酷なベンチマークを通るだけの品質を持っている、ということ。

 

あくまで、SAP NetWeaver のベンチマークという限られた条件のもとでの結果ですが、SAP のいろんなベンチマークの中でも難易度の高く過酷なものでの結果ですし、少なくともこういう結果が出ているという事実は間違いのないところです。
IBM i の使いやすさについては定評のあるところですが、パフォーマンスも他のデータベース製品と比較して全然遜色があるものではない、ということも理解しておく必要がありそうですね!!

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