キーパーソン、「IBM iマニフェスト」を語る  ~ 柿澤晋一郎 氏

System i市場拡大の鍵は価値を伝える努力とキラーソリューションの提供


柿澤晋一郎 氏
三和コムテック株式会社 
代表取締役社長 
iBIアライアンス 代表幹事

System i市場の活性化に向けてiBIアライアンスを発足

System iは、エンタープライズIT市場における極めて傑出したサーバーです。先進的なアーキテクチャを備え、ユニークで独特で、しかも顧客満足度が高い。過去に例のないその優秀さが一種の“参入障壁”となって、他製品の参入をなかなか許さない面がありましたね。その意味で、AS/400市場というのは、守られた市場でもありました。AS/400の誕生は、その後20年の長きにわたって、ユーザーにもベンダーにも、大きな幸福をもたらしてきたと思います。

私はシステム/34の時代から、最初はユーザーの立場で、その後ソリューションビジネスを展開する立場で長く、このマシンにかかわってきましたが、自分が非常に恵まれた環境で仕事ができたと感じています。最近、IBMはミッドマーケット(MM)市場の開拓を掲げていますが、System iは今よりもっとMM市場への浸透率を高められるはずです。ただそれには、IBMをはじめ提供側がこのマシンの強みや価値をもっと強くメッセージすることが必要でしょう。

そうした思いもあって今年1月、System iのビジネスに携わるベンダー8社が集まり、「iBIアライアンス」という団体を発足させました。アイエステクノポート、アルス、オークシステム、共栄情報システム、ケイ・アイ・エス情報科学研究所、三和コムテック、ネスコ、ユーエスエスの8社で、いずれもSystem i市場と深くかかわり、その将来を真剣に考えている会社ばかりです。

iBIの狙いは2つあります。1つはSystem iの既存市場をもっと活性化させ、現在のインストールベースを確実に守っていくこと。もう1つは、System iを使っておられないユーザーの方々に向けて、この製品の価値をもっと知っていただくように努力していくこと。我々の活動は、この2軸で展開していこうと考えています。

キラーソリューションこそが市場拡大の鍵

既存市場の活性化策について言えば、やはりその究極の鍵となるのは、魅力的なソリューションの提供でしょう。他のサーバー市場に比べて、ソリューションの数の少なさがSystem iの弱点とも言われています。

そこでメンバー各社のもつインフラからミドルウェア、基幹業務から業種特化型のアプリケーションと、それに関する構築技術や経験、ノウハウを組み合わせて、キラーソリューションを提供していくつもりです。

現在はミドルウェアの標準製品なども含め、利用技術の検討を進めており、来年には具体的なソリューションや導入事例などをご紹介できると考えています。また今後は、参加メンバーや活動エリアの拡大を含めて、組織を強化していく方針です。

またiBIだけでなく、UOSやBOE、OpneSource協議会などSystem i市場で活躍する団体が集まって、協業連携体制を築く動きもスタートとしています。これらの業界団体は「IBMとともに、お客様を支援する」という1点で、全員が目的を1つにしています。ですから相互にコミュニケーションを図り、問題を解決し、System i市場の拡大を目指すべく、協業の道を見つけ出そうというわけです。

System i市場を継続し、発展させることは、過去20年間そうであったように、これからもユーザー/ベンダーの双方に大きな価値をもたらすと確信しています。そのために、我々も今まで以上に努力していきたいですね。


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